箱根に曽我兄弟と虎御前の墓がある。
五輪塔(俗称曽我兄弟・虎御前の墓)
国指定重要文化財 昭和28年(1953)8月29日指定
地蔵菩薩を振興する集団が平等利益を願い、永仁三年(1295)に建てたことが、刻まれた銘文からわかります。
向かって左の塔の水輪には合唱する地蔵菩薩が掘られていることからも、地蔵信仰に基づいて建てられたことがうかがえます。
この周辺は「元箱根石仏群」と呼ばれ、曽我兄弟の墓だけでなく、磨崖仏や八尾比丘尼の墓、源満仲公の墓もある。
昔はこの辺一帯では、そこらにボコボコと湯が沸いていて、その様子から鎌倉時代の歌人である飛鳥井雅有は「地獄」と称した。そこで、鎌倉時代から室町時代にかけて地獄から救う仏として、地蔵信仰があった。
多田満仲の墓
宝篋印塔(俗称多田満仲の墓)
国指定重要文化財 昭和36年(1961)3月23日指定
刻まれた銘文から、永仁四年(1296年)に大和国の大工「大蔵安氏」により造られたと考えられています。
また、追刻された銘文には正安二年(1300)の年紀と、六道地蔵の開眼供養に招かれた、鎌倉極楽寺の開山・忍性の別名「良観」の文字も見ることもできます
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バス停「曽我兄弟の墓」下車