毎年5月の最終日曜日に荒井浜で行われる、「笠懸」
笠懸は流鏑馬とは違い、的の大きさや高低差、左右に配置され、ただでさえ難易度が高い上に、浜の形状も弓なりになっている。海辺なので風の抵抗も強く、日差しを遮るものもない。人だけでなく馬にとっても難易度の高いロケーション。
ここは戦国時代前期の武将、三浦道寸が北条早雲に抵抗して籠城した新井城だが、鎌倉時代から続く「お家芸」として笠懸を奉納している。笠懸が始まる前の神事で、祝詞が奉納されるが、そこでも三浦一族に対して「見守っていてください」と唱えられている。